家族が初期膵臓癌になった話。

ちょっと長いし、さしてオチもない話。

元々、父は血圧が高く。近くの総合病院に通院をしてました。

一昨年の5月から半年間、隔月だった血液検査が連続になって、理由を訊くと『血糖値がちょっと高いんだと』なんて言ってて。
ふくよかな体型をしてたから【ついに糖尿かー】なんて言ってたんです。

エコー検査→内視鏡を受けて。結果をきいたら『大学病院で再検査しろって言われた』。
この時点で【あれ?】とは思ってたんですが、再検査の結果。

父は膵臓癌。でした。

正直な話、親戚で膵臓癌で亡くなった方が2人いまして。薄情だとは思いつつも、母と二人。【父はいつまで生きられるのだろう】と悩んでいました。

時期は既に年の暮れ。早々に次の治療の為の入院が決まりました。

が、しかしここで思わぬ事態が発生。
『院内で集団感染が見つかったので、消毒の為に5日間延期になります』

………は?しゅうだんかんせん?

慌てて職場に連絡し、シフトを組み直す羽目に。

すったもんだで年明け早々。抗がん剤治療の為に父は入院しました。

抗がん剤って手術してから投与するもんだと思ってたんだけど、最近は抗がん剤で小さくしてから取るようです。←病状によりますが

最初は入院で点滴と投薬、退院してからも定期的に通院して点滴。

そして、ついに手術当日。
8時間で終わると言われていた手術は、結局10時間も掛かりました。



8時間経っても看護師さんが呼びに来なかったことに大泣き←

10時間経って集中治療室前に連れてこられるも、そっから1時間も待たされ、病状が急変したのでは?と思い悩み大泣き←←

帰宅して、母の顔見てホッとしたのか更に大泣き←←←

ヒトってこんなに泣けるんだなぁ…と思うくらい泣いて、次の日の仕事は無論目がパンパンでした。


術後、体内の臓器の位置が変わった父は多数の管が繋がれていました。

一番驚いたのは退院の時にも、まだ2本の管が繋がれていたままだったこと。正直、これに関しては未だに【何で?】と思っています。

そっからが苦悩の日々でした。
毎日管が繋がれている部分の消毒、特にキツかったのが匂いです。
胆嚢の一部を切除したので、胆汁の排出の管が繋がれていたのですが、胆汁って物凄く匂う!ちょっと言い表せない匂いでした。



やっと管が外れて、日常を送っている父。


術後、ほぼ8ヶ月が経過しています。
…が、今少し熱が続いています。抗がん剤治療もまだ続いていますし、抵抗力が弱まっているからか【逆行性胆管炎】を発症している最中です。再入院もして、退院してきました。

癌には【5年生存率】という言葉がつきまとうサガのようです。まだ家族として共に向き合い、戦っていくことは多そうです。



どういう結果が待ち受けているのか、それは分かりません。ただ今は父を支えていくのが親孝行になればなと思っています。